教育担当・講師・インストラクターの取り組み
社内外の研修・教育体制の強化・他機関との連携など取り組みは多種多様
《すでに取り組み始めていること》
・看護師向け「ちょいリハシリーズ」:あわーず福井内の看護師向けの簡単にできるリハビリの紹介
・外部向け(看護師、ケアマネ、介護士)勉強会:あわーず福井のスキルレベルを知ってもらうこととケアマネへの情報提供
・新入リハ職員向け研修:基本的な知識、技術のクオリティを高める研修
・金沢大学との共同研究:認知症に対する介護方法のマニュアル作り
《今後の取り組み》
・新卒向け教育:学校を卒業してすぐ就職したセラピスト向けの教育・研修
・実習生の受け入れ:養成校からの実習を受け入れて在宅リハビリを
・近隣医療機関との連携研修
手を上げるまでの経緯や想い
残りの人生を訪問リハスタッフの技術向上に捧げようと決断しました。
私もこの世に生を受けていつのまにか半世紀が過ぎてしまいました。理学療法士になってからはおよそ30年になります。これまで臨床では急性期、回復期、維持期、を経験し、教育では大学と専門学校を経験し、研究分野では基礎と臨床の両方で実績を残してきていますが、唯一経験していないのが在宅(訪問)でした。前職の専門学校では教え子が訪問リハで就職して活躍しているのを見て羨ましいと思う反面、利用者様にきちんとしたリハビリを提供できているのか憂うるようになりました。
リハビリの技術は学校を卒業したからと言って身につくものではなく、卒業後も技術を研鑽していかなければならないのです。ところが、訪問の場合、利用者様と1対1で誰も指導してくれる人がいないのが難点です。病院等では先輩スタッフの後姿を見て自然に成長していけるのですが、訪問ではそれができないのです。
そうこう考えを巡らせているうちに残りの人生を訪問リハスタッフの技術向上に捧げようと決断しました。あわーず福井は立ち上げて間もないステーションで運営もまだ軌道に乗っていない状態ですが、あわーずのビジョンにはスタッフのクオリティを向上していこうという強い思いがあり、自分の思いと共鳴するところがあり前述のような取り組みをして協力させていただいております。
今後の意気込み
まずは看護とリハの連携強化を そして最適な在宅医療の提供を
「リハビリ」という単語は今や誰もが知っている言葉になっていますが、じゃあ具体的に何をするのか説明するのはリハビリの専門家であっても容易には説明できないでしょう。にも関わらず、在宅医療は多職種が連携をとって初めて効果が出る分野ですから、お互いの業務内容を可能な限り理解しなければ連携の取りようがありません。まずはステーション内の看護とリハの連携を強化するために勉強会は必要と思います。今後は包括や居宅のスタッフも勉強会にどんどん参加していただき利用者様に最適な在宅医療を提供していけるように貢献していきたいと思います。